独自品種も!宮城のりんごのおいしさをご紹介
りんごの一大産地として名高い青森県を有する東北。 東北食卓百貨店の「東北のりんご特集」でも取り上げましたように、あまり知られていませんが、青森以外の県でも数多くのりんごが栽培されています。
今回ご紹介するのは、宮城県で栽培されているりんご。宮城県といえば牛タンや笹かまぼこが人気ですが、りんごの収穫量は日本全国で9位。特に宮城県が力を入れているのが、新しい品種の開発です。
宮城生まれの新品種 酸味の強いクッキングアップル「サワールージュ」
りんごといえば、切ってそのまま生で味わう方が多いと思いますが、最近は趣味としてお菓子作りを始める方も増え、お菓子作りに使うりんご「クッキングアップル」が人気になっています。
りんごは加熱すると独特の甘さや香りが生まれます。ですが生食のりんごは品種改良されており、りんご本来の酸味(酸っぱさ)が少ないものがほとんど。そこでお菓子作りや料理に適したりんごとして作られたのが「クッキングアップル」です。
宮城ではそのクッキングアップルの品種改良に特に力を入れており、そこで生まれたのがこの「サワールージュ」。
宮城で生まれた「サワールージュ」は、毎年9月下旬ころに収穫される品種で、他のりんごに比べて酸味が強く、クッキングアップルとして適したりんごです。ご自宅でのお菓子作り・調理用途だけでなく、宮城県内のケーキ屋さんやカフェでの利用も増えており、りんごを使ったスイーツやお土産品などにも使われているので、実は知らず知らずのうちに食べている方も多いかもしれませんよ♪
りんごを食べるだけでなく、触れて感じる宮城のフルーツパーク
そんなりんごに力を入れている宮城で外せないスポットといえば、2021年3月にオープンした「JRフルーツパーク仙台あらはま」がオススメ。
仙台駅から車で30分程度の荒浜地区に、りんごやいちご、ぶどうなどの果物狩り体験が楽しめる、フルーツをテーマにしたテーマパークです。カフェ・直売所が併設されているので、カップルはもちろん家族連れで賑わっています。宮城生まれのりんごやいちごなどのフルーツに触れて味わえますよ。
情報引用元:JRフルーツパークあらはま公式サイト
もぎたてが味わえる宮城のりんご生産地を知ろう
宮城のりんごを味わえるのは、フルーツパークだけではありません。りんご農家さんやりんご果樹園さんで味わうもぎたてりんごもまた格別ですよね。
宮城県有数のりんご産地といえば、宮城県南部に位置する亘理町。亘理町はその温暖な気候の影響でいちごの生産量も多く、宮城が誇るフルーツ王国。約40軒以上のりんご農家さんによりりんごが栽培されています。
亘理町のりんごの特徴は、木になったままの状態で完熟させる“樹上完熟”。言葉の通り、甘みのあるりんごが栽培されており、東北食卓百貨店でも、祖父の代から続くりんごを中心とした果樹園を営む「結城果樹園」さんのりんごはお取り寄せにも多く選ばれており、人気です。まだ宮城のりんごを食べてみたことがない方は、ぜひお試しくださいね。