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テロワージュ”が目指すもの|秋保ワイナリー


秋保ワイナリー代表取締役の毛利親房さん

秋保ワイナリー 代表取締役・毛利親房氏(宮城県仙台市・秋保ワイナリーにて)

秋保にてワイナリーを営む「秋保ワイナリー」代表の毛利親房さん。”気候風土と人の営み”を表す「terroir -テロワール-」と”食とお酒のペアリング””結婚”を意味する「mariage – マリアージュ -」を掛け合わせた『テロワージュ』の考えを提案し、まずは東北から普及に努めています。ワインづくりを通じて彼が見据えているものはなにか、『テロワージュ』が生まれた経緯や今後の展望を伺いました。

「テロワージュ」が生まれた背景とは

青々と緑が茂るぶどう畑。その畑を背景に「ワインは食中酒なので、合わせる料理が欠かせない。なので、震災後の県内で初となるワイナリーを計画する際に、宮城県産のワインができれば、宮城ならではの食の魅力として発信できるとイメージしていました」と毛利さんは朗らかに語ってくださいました。

「津波で被災した宮城県南三陸町の牡蠣の漁師さんと「南三陸の牡蠣と合わせた宮城県産ワインで、同じテロワールの相性を楽しんでもらえたら楽しいね」と復興に向けた未来を語り合ったことで、自分がつくるワイナリーの役割を確信したんです。」

秋保ワイナリーぶどう畑での食事会

東北にはもともと、世界に誇れる美味しい食、酒、豊かな文化が存在します。彼はそれを「テロワージュ」という言葉で表現しました。
現在では『テロワージュ』を広めるため、ワイン造りだけではなく『テロワージュ秋保』など『テロワージュ』を冠したイベントも行っていらっしゃる毛利さん。

「ワインツーリズムの構想も同時にあり、仲間を増やそうとワイナリーの担い手育成事業も請け負いました。ワイナリーを巡って地域の食とのマリアージュを楽しむ旅のスタイルを広め、国内外から人を呼びたい。そうすればさまざまな人や産業が関わる地域振興につながっていくはずと思っていました。」

「2016年だったと思いますが、(もとは)ワイナリーを核とした、産地ならではの食の楽しみ方として『テロワージュ』と表現しました。活動するうちに米どころの宮城県は古くから日本酒の蔵も多く、ビール工場もウイスキー工場もあると気が付いた。地酒全体に目を向ければ楽しみの幅も広がります。いろいろな方々の協力も得て、さらに東北地方一体となってインバウンドとして世界に大きくアピールしようということになりました」

テロワージュの仲間たち

「究極の美味しさは、産地にあり」というテロワージュの理念は多くの賛同者を集めています。
今では秋保だけではなく、南三陸、栗原など宮城県内各地のほか、福島や岩手などでもイベントが開催されるようになりました。

“点”の魅力を高めることで、いっそうの盛り上がりを生み出す

今後の展望についてお伺いすると「今後は、“点”である地域や人、企業ごとにそれぞれの内容を魅力的に高めていくことです。」とのこと。「担い手育成事業から起業したワイナリーの仲間も増え、宮城をはじめ東北の各地域で旅行会社やシェフ(飲食店)、生産者、酒蔵など『テロワージュ』に関わる人の輪が広がっています。ちょうど点と点が繋がり始めたところです。ですので、その1つ1つの魅力を高めていきたいですね。」

「秋保地区でいうと、今後ワイナリーが増え、ブルワリーもできます。「ワイナリーの存在は、歴史ある温泉地の秋保に食の意識の高い客層を呼び込めるはず」と想定していた通り、観光拠点の1つとして役割を果たしていると感じます。地域に新しく参入してくる店も増え、新しいプロジェクトとして農家や工芸家、飲食店、食品加工業や旅館などと一緒に秋保の新たな価値を見出す連携を始めました。また宮城県では、仙台・名取ベイエリア地区のテロワージュツーリズムも、酒蔵など民間企業や行政と連携してスタートします。」

秋保ワイナリー代表取締役の毛利親房さん

震災直後からワイナリー構想を掲げ、一度は断念しながらも2014年に最初の苗を植えることがかなったとのこと。
「振り返れば醸造も栽培も試行錯誤で、あっという間に過ぎた印象です。今年のブドウの出来にはこれまでになく期待していますし、ワイナリーに託した地域振興は今『テロワージュ』を核に、ようやく盛り上がってきたという思いですね。」

秋保ワイナリーのぶどう畑

「秋保ワイナリー」毛利親房さんの想いも、ぶどうと共に実り、ワインと共に熟成していく。今後も「テロワージュ」の活動から目が離せません。

そんな秋保ワイナリーからはテロワージュにぴったりな品として「Banji Cider Dolce」をご提供いただいています。

秋保ワイナリーシードル

宮城県の亘理町のふじりんご、名取市のサワールージュを使用。たっぷりの果実味とともにレモンやハーブなどの爽やかな香りといきいきとしたりんごの甘酸っぱい味わいが口当たり良く広がります。

生産地の風を感じながら、ぜひご自宅で『テロワージュ』をお楽しみください。

※本記事は使用許諾をいただき、「東北・美酒と食のテロワージュ」内のこちらの記事をリライトしたものです。


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