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グラニースミスというりんご ~長野との縁がつないだ希少種の栽培~|伊達水蜜園


福島県北部に位置する伊達市。全国でも有数の桃の産地として知られるこの場所で、「果物のある暮らし」を理念に果樹を育てているのが「伊達水蜜園」です。代表の佐藤佑樹さんは、東日本大震災をきっかけに農業に従事し、自ら厨房に立ってスイーツ開発にも取り組んでいます。

震災後、地域貢献がしたくて就農した

カタカタカタカタ…と、コンバインの駆動音が隣の畑から聞こえてくる果樹園で、ふかふかの土を踏みしめながら佐藤さんが案内してくれたのは、グラニースミスというりんごの木。鈴なりの青りんごたちが迎えてくれました。

このグラニースミスは、日本ではまだメジャーではありませんが、欧米ではとてもポピュラーなりんご。アップルパイをつくるのに適したクッキングアップルで、その酸味が大きな特徴なのだとか。「酸っぱくて、熱を加えると甘くなるのが特長です。うちは福島以外に長野にも農場があるのですが、近くでグラニースミスをつくってらっしゃる方がいて。その方に苗を分けてもらったのが始まりです。もともと、りんごでは紅玉という酸っぱい品種をメインでつくっていたので『ラインナップのひとつとしてやってみよう』と思ったんですよ」と、佐藤さん。

グラニースミス

ところで、伊達水密園はなぜ長野という離れた土地にも拠点を構えているのでしょうか。「原発事故による土壌汚染が懸念されて、『もう福島で農業は続けることはできないかもしれない』と、両親が2011年の5月に長野に移住したんです。土地を買って、ゼロから時間のかかる果樹を始めました。今思うとすごいですよね」。

佐藤さん自身は「震災後、福島のため、この地域のために何かしたいという気持ちが強くて。福島の農業がかなりのダメージを受けてたので、『じゃあ、自分が農業をやろう』となりました。ただ、それまで親の手伝いをしたことはあっても、栽培については何もわからない状態。農業というものを覚えることから始めたのですが、誰からも教えてもらうことができないのはキツかったです。福島に知り合いもいなくて、孤独といえば孤独でしたね」と苦笑しながら当時を振り返ります。

伊達水蜜園_佐藤佑樹さん

観察に勝る技術なし

苦労や苦悩を乗り越え、気づけば10年。佐藤さんは、この福島で果樹との対話を続けています。「『観察に勝る技術なし』というのは、僕の両親にりんごづくりを教えてくれた師匠の言葉なのですが、本当にその通りだと思います。りんごにも顔があって、日々表情が変わるんですよ」と、佐藤さんは優しいまなざしをりんごに向けます。

冬の寒い時期にはたったひとりで800本の木を剪定し、夏の酷暑の中で収穫に精を出す。土とも対話を重ね、独自で有機疲労をブレンドし、この土壌にあったものにする…。ハードワークの最たる仕事ですが「ありきたりですけど、自分の作ったものを食べて『おいしかった』と言ってもらえるのがうれしいんですよね。それに、『果物のある暮らし』ってなんか素敵じゃないですか。見た目もかわいいし、美容とか健康にもいいし」。

伊達水蜜園_佐藤佑樹さん

そんな佐藤さんに今後の目標を聞くと「大きくしたいとか、そういう欲はないんです。もともと福島とか地域に貢献したくて始めたことなので、目標はただひとつ『継続すること』だけ。そのためには、『人』がなによりも大切だと思っています。インターンや農業体験を受け入れて、継続可能なようにしていきたい。いずれは観光客も受け入れてフルーツ狩りもやってみたいですね」と話してくれました。

さまざまな“人”を巻き込むため、佐藤さんは福島県内外でアンバサダーやフルーツライターを採用し、情報発信にも力を入れています。

グラニースミスで口いっぱいの幸福を

今回出品するのは、伊達水蜜園のシグニチャーアップルであるグラニースミス。通常のサイズのほか、規格外品と『おすそ分け袋』を箱詰めした“もったいない”ボックスも登場します。「グラニースミスはアップルパイにするのが一番おいしいけれど、調理器具がそろっていない方などはキャラメルソテーもおすすめ。あとは、クッキーを砕いて型に入れ、そこにソテーして水分を飛ばしたグラニースミスを入れて冷蔵庫で冷やせば、簡単タルトタタンになりますよ」。

グラニースミス

発送されるりんごには、スイーツ男子である佐藤さんのとっておきレシピが封入されますので、ぜひつくってみてください。

伊達水蜜園アップルパイ

アップルパイ専門りんごといっても過言ではないグラニースミス。その美味しさをぜひご家庭でどうぞ!

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他の記事ではグラニースミスを紹介しているので、ぜひ合わせてお読みください。


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